それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙

映画『それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』の概要

1989年3月11日に公開された『それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』は、映画『それいけ!アンパンマン』シリーズの最初の作品です。この映画は、同時上映で『おねがい!サミアどん』と『ロボタン』が配信され、広く親しまれる作品となりました。映画は全日本私立幼稚園連合会や日本保育協会などから推奨を受けており、キャッチコピーには『愛と夢のメッセンジャー』や『アンパンマンが映画館に、やってくる！』が使われました。

あらすじ

物語は、パトロール中のアンパンマンが突然の嵐に遭遇し、宇宙船によって救われるところから始まります。しかし、その宇宙船も落雷で墜落し、アンパンマンはその乗組員を助けに行きます。この宇宙船の壊れたロボット、マルデ・ヘンダーがジャムおじさんによって修理されると、彼はナンダ・ナンダー姫と共に故郷のキラキラ星からの秘宝「キラキラの涙」を探しに来たことがわかります。

森でナンダ・ナンダー姫がばいきんまんに捕まりますが、ドキンちゃんの助けを借りて脱出し、アンパンマンと再会します。そして一緒に「キラキラの涙」を探す旅が始まります。映画の全体を通じて、アンパンマンたちはさまざまな冒険をし、仲間たちと共に力を合わせて秘宝を取り戻すための試練に挑みます。

登場キャラクター

この映画では、主に以下のキャラクターが登場します。

• - アンパンマン（声 - 戸田恵子）: 主人公である彼は、ナンダ・ナンダー姫を支え、ばいきんまんと戦います。
• - ばいきんまん（声 - 中尾隆聖）: キラキラの涙を狙ってアンパンマンと対立します。
• - ナンダ・ナンダー姫（声 - 折笠愛）: キラキラ星の姫で、秘宝を取り戻すために冒険を共にします。
• - ドロンコ魔王（声 - 加藤治）: 物語の最大の敵で、キラキラの涙によって強力になります。

その他にも、ジャムおじさんやカレーパンマンなどのキャラクターも登場し、サポートをします。特にジャムおじさんは、マルデ・ヘンダーの修理を担当し、重要な役割を果たします。

映画の特徴

この映画は、TVシリーズから派生した作品でありながらも、作画や背景がより詳しく描かれている点が特徴です。また、映画本編の長さは約75分で、これはシリーズ歴代最長となっています。オープニングには『アンパンマンのマーチ』が使用され、エンディングは『勇気りんりん』のフルコーラスが流れるなど、音楽部分でも他作品とは異なる要素が見られます。

脚本・スタッフ

製作総指揮は藤岡豊、監督は永丘昭典が務め、やなせたかしが原作を担当しています。本作は、急遽制作が決まり、短い準備期間で作られたため、作画ミスも見られると回想されています。それでも、作品は多くのファンに愛され続け、今もなおシリーズとして続いています。

『それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』は、主に子どもたちに向けた作品でありながら、大人でも楽しめる要素が満載の感動的な冒険物語です。

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